カジノで遊べるポーカーには様々な種類があり、その中でも初心者におすすめなのがカリビアンスタッドポーカーと呼ばれるゲームです。
非常にシンプルなルールですが、ディーラーが持つたった1枚のカードが勝敗の鍵を握っている奥の深いポーカーでもあります。
そこで今回は、これから初めてカリビアンスタッドポーカーに挑戦してみようと考えている方に向け、カリビアンスタッドポーカーとは何なのか?ゲームの流れやルール、役の強さなどについて徹底解説していきます。
まさにシンプル・イズ・ベスト!是非カリビアンスタッドポーカーにチャレンジしてみてください。誰もがその魅力にハマってしまうこと間違いありません。
カリビアンスタッドポーカーとは
カリビアンスタッドポーカーとは、その名の通りカリビアン(カリブ諸島)発祥のスタッドポーカーで、現在ではランドカジノでもオンラインカジノでも楽しめます。
数多くあるポーカーの中でも比較的新しいタイプで、カリブ諸島から世界に広まったのは1980年頃と言われています。当初はただ単にポーカーの役の強さだけで勝負するシンプルなゲーム性でしたが、今では特別配当を得られるサイドベットが付いたタイプもあります。
ポーカーの中でもシンプルなルールを採用しているため、役の強さと賭け方さえ理解してしまえば、誰でも気軽に遊べるのもカリビアンスタッドポーカーの魅力です。
日本で馴染みのあるドローポーカーとの違い
日本で最も馴染みのあるポーカーと言えばドローポーカーですが、カリビアンスタッドポーカーとはゲーム性が全く異なります。
どちらも同じ5枚のカードが各プレイヤーに配られますが、ドローポーカーは一度だけお好きな枚数のカードチェンジ(ドロー)が可能です。
しかしカリビアンスタッドポーカーは最初に配られたカードのみで勝負するため、カードチェンジはできません。最終的に役の強さを競うという部分は、ドローポーカーもカリビアンスタッドポーカーも同じです。
カードチェンジという戦略性のないポーカーのどこが楽しいんだ?と思われるかもしれませんが、実際にカリビアンスタッドポーカーのルールを覚えてしまえば、きっとその楽しさに魅了されるはずです。
カリビアンスタッドポーカーのルール(遊び方)
カリビアンスタッドポーカーの基本的なルールは、自分のハンドがディーラーよりも強ければ勝ちで、最低でもベット額と同額の配当を得られます。
カリビアンスタッドポーカーのテーブルの見方
カリビアンスタッドポーカーのテーブルには様々なデザインがありますが、ここではオンラインカジノで遊べるカリビアンスタッドポーカーを元に、テーブルの見方について解説します。
このテーブルはプレイヤー1人のみで遊ぶタイプですが、ランドカジノでは5~6人が同じテーブルに座り、同時にゲームへ参加できます。
①ANTI(アンティ)
ゲーム参加を表明するエリアです。ここにチップを置くとゲームへの参加が認められます。
②BET(ベット)
最初に配られた5枚のカードで勝負する場合、ANTIに置いたチップの倍額をベットします。
③プレイヤーハンド
プレイヤーに配られたカードです。勝負するか降りるかを判断します。
④ディーラーハンド
1枚のみ表向きで残りは裏向きに置かれます。
カリビアンスタッドポーカーの勝敗を左右するのがディーラーのハンドで1枚だけ表向きになっているカードです。このカードを参考にし、勝負するか降りるかを判断します。
カリビアンスタッドポーカーの流れ
カリビアンスタッドポーカーの流れについて順を追って解説します。ここではオンラインカジノのテーブルで解説しますが、ランドカジノでも流れは全く同じです。
アンティへチップを置いて参加表明
カリビアンスタッドポーカーに参加する場合には、ANTIにチップを置きます。チップを置いた時点で参加表明となりますが、ディーラーから「ノーモアベット」とコールされるまでは、チップの増額やキャンセルが可能です。
逆にノーモアベット以降は一切チップに触ることはできません。チップに触った時点で不正行為とみなされ、あまりにも悪質な場合には強制退店もありえますのでご注意ください。
またANTIに置けるのはテーブルリミット内に限られます。賭け額の上限と下限が各テーブルによって決められていますので、事前に確認しておきましょう。
プレイヤーとディーラーに5枚づつカードを配る
ノーモアベットのコール後、まずは各プレイヤーに5枚づつのカードが配られ、最後にディーラーへ配られます。ディーラーのハンドは1枚のみ表向きに置かれます。
ランドカジノではカードを手に持つことができます。ただしカードを持ってテーブルを離れたり、テーブルの下に持っていく行為は禁止されています。
必ずディーラーから見える位置で自分のハンドを確認しましょう。
勝負するか降りるかの選択
カードが配られた時点でプレイヤーのハンドが判明していますので、表向きになった1枚のカードを参考にして、勝負するか降りるかを判断してください。
オンラインカジノでは「FOLD」を押すと降りる、「BET」を押すと勝負となります。
アンティの2倍をベットして勝負
勝負する場合にはANTIに置いたチップの倍額をBETに置きます。例えばANTIに10ドル置いて勝負するにはBETへ20ドルを置かなければいけません。
もし自分のハンドでは勝てないと判断した場合にはカードをディーラーに返却し、ゲームを降ります。この場合、ANTIのチップは全て没収されます。
全プレイヤーのアクションが終わるとディーラーのハンドが全て表向きになり、勝負が決します。ディーラーよりも強い役であれば配当を得られます。
カリビアンスタッドポーカーの配当ルール
カリビアンスタッドポーカーの配当ルールは、クオリファイ(ゲーム成立)とノットクオリファイ(ゲーム不成立)によって大きく異なります。
ディーラーより役が強ければANTIに置いたチップと同額の配当(10ドルなら10ドルで合計20ドルが戻ってきます)を得られます。
しかしBETに対しての配当は、クオリファイかノットクオリファイによって全然違います。
クオリファイ(ゲーム成立)
ディーラーに役(エースキング以上)が完成していればクオリファイとなり、ゲームが成立します。ディーラーに勝つとANTIの配当以外に、BETに対しての配当も得られます。
プレイヤーの役に対するBETの配当は下記の通りです。
ロイヤルストレートフラッシュ | 100倍 |
ストレートフラッシュ | 50倍 |
フォーカード | 20倍 |
フルハウス | 7倍 |
ストレート | 5倍 |
フラッシュ | 4倍 |
スリーカード | 3倍 |
ツーペア | 2倍 |
ワンペア | 等倍(同額) |
エースキング | 等倍(同額) |
例えばANTIに10ドル(BETに20ドル)賭け、役がスリーカードでクオリファイとなった場合、ANTIに対する配当が10ドル、BETに対して3倍の60ドルが戻ってきます。
元々置いたチップはそのまま戻ってくるため、ANTI(10ドル+10ドル)、BET(20ドル+60ドル)で、合計100ドル分のチップが戻ってきます。
役が強ければ強いほど、たった1回のクオリファイで大きなリターンとなります。
ノットクオリファイ(ゲーム不成立)
ディーラーに役が完成していなければノットクオリファイでゲーム不成立となり、ディーラーに勝ってもANTI分の同額配当のみとなります。BETに置いたチップに対しては配当が付かずそのまま戻ってきます。
どれだけ強い役で勝っても、戻ってくるのはANTI分となるため絶望感が半端ありません。
極端な例ですがANTI10ドルで役がロイヤルストレートフラッシュだったとします。クオリファイでディーラーに勝った場合、合計2,040ドルが戻ってきます。
しかし同じ状況でノットクオリファイの場合、ANTIに対する配当のみとなるため、戻ってくるのは40ドルのみです。残念ながらBETに対する配当は得られません。
ディーラーにさえ勝てば損することはありませんが、クオリファイとノットクオリファイとでは配当に天と地の差があります。これが先程「絶望感」と表現した理由です。
カリビアンスタッドポーカーの役一覧
カリビアンスタッドポーカーの役は通常のポーカーと全く同じです。ポーカー初心者は全て覚えてから勝負に挑みましょう。
ロイヤルストレートフラッシュ
ロイヤルストレートフラッシュとは、「10・J・Q・K・A」で全て同じスートで揃った時に認められる役で、カリビアンスタッドポーカーにおける最強役です。しかし出現確率は0.0032%と滅多にお目にかかれる役ではありません。
ストレートフラッシュ
ストレートフラッシュとは、全てが同じスートで数字が並んでいる状態の役で、99%以上の確率で勝てます。ただし「Q・K・A・2・3」のようにKから2へ続く数字は非成立です。
フォーカード(フォーオブアカインド)
フォーカード(フォーオブアカインド)とは、同じ数字が4つ揃っている状態の役で、残りの1枚はなんでも構いません。こちらもストレートフラッシュ同様にほぼ勝ちが確定する強い役です。
フルハウス
フルハウスとは、ワンペアとスリーカードの両方が成立している状態の役です。スートの種類は関係ありません。ここから現実的に出現しやすい役ですが、BETへの配当は7倍と一気に低くなります。
フラッシュ
フラッシュとは、5枚全てが同じスートで揃っている状態の役で数字は関係ありません。
ストレート
ストレートとは、5つの数字が連続している状態の役です。スートの種類は関係ありません。こちらもストレートフラッシュと同様に、Kから2へ続く数字は非成立です。
スリーカード(スリーオブアカインド)
スリーカード(スリーオブアカインド)とは、同じ数字が3つ揃っている状態の役です。あと1枚でフォーカード成立という惜しい役ですが、強さは大きく異なります。
ツーペア
ツーペアとは、同じ数字が2組揃っている状態の役で残りの1枚は問いません。出現率が高い割にANTIに対して2倍つき、また勝率も高いです。
ワンペア
ワンペアとは、同じ数字が1組揃っている状態の役です。プレイヤーとディーラーが同じワンペアだった場合、数字の大きさで勝敗が決定します。(Aが最強)
エースキング(ハイカード)
エースキング(ハイカード)とは、ハンドの中に「A」か「K」があれば成立する役です。カリビアンスタッドポーカーでは最弱の役ですが、クオリファイの鍵を握る非常に重要な役となります。
カリビアンスタッドポーカーのジャックポット
カリビアンスタッドポーカーの中にはプログレッシブジャックポットを採用しているタイプもあり、強い役成立でANTIとBET以外に特別配当を得られます。
プログレッシブジャックポットですので配当はどんどん積み重なっていき、フラッシュ以上の役成立で獲得となります。
多くの場合、得られる配当は下記の通りです。
ロイヤルストレートフラッシュ | ジャックポット全額 |
ストレートフラッシュ | ジャックポットの10% |
フォーカード | 500ドル |
フルハウス | 100ドル |
フラッシュ | 50ドル |
ジャックポットはノットクオリファイでも貰えますが、参加表明した時点で別途1ドル(テーブルによって異なる)のチップを賭け、ジャックポット権利を得る必要がありますのでご注意ください。
権利がなければジャックポットの配当は無効となります。
カリビアンスタッドポーカーのコツ・攻略法
カリビアンスタッドポーカーは運要素の強いポーカーで、テキサスホールデムポーカーのようにテクニックは一切必要ありません。
しかしちょっとしたコツと攻略法を知っておくことで、勝率アップに繋がります。
ワンペア以上なら迷わず勝負
もしハンドにワンペア以上の役が成立していた場合、ディーラーのオープンカードに関係なく勝負を選択しましょう。
実際にカリビアンスタッドポーカーで遊んでみるとよくわかりますが、ゲーム展開の多くがノットクオリファイ、もしくはディーラーのエースキングです。
つまりプレイヤーにワンペア以上の役が成立していれば、その時点で勝利の可能性が高くなるため、迷わず勝負するべきです。
損切り・勝ち逃げをマイルール化
カリビアンスタッドポーカーに限ったことではありませんが、ギャンブルにおいて最も重要なのが損切りと勝ち逃げのマイルール化です。
いくら負けたら損切りする、いくら勝ったら勝ち逃げするといったように、自分なりのマイルールを決めておきましょう。
そして一度決めたマイルールを覆さない強いメンタルを持ってください。これがカリビアンスタッドポーカー最大の攻略法と言っても過言ではありません。
カリビアンスタッドポーカーに関するよくある質問
最後にカリビアンスタッドポーカーに関するよくある質問と回答をまとめてみました。
カリビアンスタッドポーカーにマーチンゲール法は有効ですか?
カリビアンスタッドポーカーはANTIとBETに賭ける、またアクションの選択が必要になるため、マーチンゲール法のロジックに適していません。そもそもベッティングシステム自体がカリビアンスタッドポーカーには不向きです。
カリビアンスタッドポーカーとテキサスホールデムポーカーの違いは何ですか?
テキサスホールデムポーカーはプレイヤー同士の勝負でコミュニティカードがあり、ハンドは2枚です。この時点でカリビアンスタッドポーカーとは全く違います。同じポーカーでも別物と考えた方が良いでしょう。
カリビアンスタッドポーカーはオンラインカジノでも遊べますか?
はい、カリビアンスタッドポーカーで遊べるオンラインカジノはたくさんあります。ただしその多くがビデオ型のテーブルゲームで、ライブカジノを導入しているオンラインカジノは少ないです。